Alfa Romeo.Love とは
気がつけばAlfa Romeoに乗って34年。164を乗り継ぎで34年。RZは新古車で購入してちょうど30年。その間一切他メーカーに浮気もせずロメオ一筋・貞淑を守ってきました。
Alfa Romeoの魅力はなんだろう? 箇条書きにすればキリがなく書けそうな気がします。どうしても一点だけ上げろと言われたら?
好きこそ全て
きっとそう答えると思います。
ロメオに乗り出した頃、初めて参加したイベントが『Alfa Romeo Day』でした。創設者である杉原康弘さんの記事を何かの雑誌で読み、居てもたってもいられなくなり電話をしたのを覚えています。当時はネットも無く固定電話からドキドキしながら掛けた記憶があります。まだ若造でしたし。
第二回か三回目のAR-Dayだったと思います。いざ参加してみると杉原さんが亡くなられたということを聞き、お会いするのを楽しみにしていただけにとてもショックでした。ただ、そこで行われたラリー形式のツーリングは『走ってなんぼ』をまさに体感できる鮮烈な内容で、興奮状態のまま夜の宴会を楽しみ、初めて会う方との相部屋も話が尽きることなく語り合った一夜。お会いできなかったですが杉原イズムが色濃く残るイベントでした。
その後ワンメイクのオーナーズクラブも設立し、仲間同士で集まり走る楽しみも味わいました。
ただ、乗れば乗るほどなにかに物足りなさを感じる。
何だろう?
たくさんの写真も撮って、いろいろな風景や背景で撮った写真の数はそれこそ数万枚は下らないでしょう。自分自身がデザイナーでありプロカメラマンでもあるので単なる止め撮りでも妥協はしません。炎天下の中で何時間も汗だくになってアングルにこだわって撮っていたこともあります。
これまで撮った愛車Alfa Romeoの写真を振り返ると、一点気がつくことがあります。
自分が運転している姿の写真がほぼ無い。
無い!
これは由々しき問題です。国家存亡に関わるほどの大問題です。マンマミーア!な一大事。
ある写真といえばロメオの横で間抜け面してピースサインとかしてるものばかり・・・俺のロメオ人生30年返せって話です。
かっこいい姿の写真を残したい!それは”絶対”アルフィスタ共通認識なんじゃないでしょうか。
乱暴な言い方をすれば、アルフィスタなんて皆んな”超親バカ”で”超オタッキー”で、他のクルマを見て「かっこいいですね〜」なんて言いながら心の中では『俺のロメオが一番だぜ』って”絶対”思ってるんだから(笑)
まぁ、極端な言い方ですが、これを読んでる方は多かれ少なかれロメオ・ウイルスに毒されてるに違いないでしょうから、ぐうの音も出ないでしょう。
逆にいえば色々なイベントに参加してもどこか物足りなかった理由は、他人のクルマばかり見ていて一番好きな自分の愛車をちゃんと見れていないことかも。信号待ちで止まった時にコンビニの窓ガラスに映る自分の愛車に一瞬に儚い恍惚感を覚えるのが精一杯だったりと。
クルマ好きの永遠のテーマが『自分が走ってる姿を自分で見られない』
リアビア・アルファ ロメオでは2016年から2022年までお手伝いさせていただき、対面走行や写真集の企画を提案し実現してきました。残念ながらリアビアは2023年の第10回目で終了宣言があり、これまで培ってきたものと自分がやりたいと思ってもできなかったことを融合させた、新たなイベントが何かできないか考えるようになりました。
多くの人の意見を聞きつつ、
アルフィスタが一番満足できることってなにか?
を考えてきました。
故・杉原康弘さんの意思でもあった『アルファ村を作ろう』を末席から受け継ぎ『一年に一度だけでも世間を忘れAlfa Romeoだけにどっぷり浸かり、自分のロメオが一番輝く日を作ろう』というコンセプトで企画を練りました。
まるでモデルがランウエイを歩くように注目を集めながら走り、
たくさんのカメラにフォーカスされ、
アイドルのように写真集としてその姿をいつまでも残す。
それぞれの事情があり手放したロメオもあるでしょう。できれば何台でも何十台でも手元に置いておきたい。涙ながらに別れた恋人を心の中にしまっておくのもロマンチックですが、5年後、10年後、いや30年たっても自分がハンドルを握っているロメオとの姿を見る楽しみ、そして枯れない思い出はまた格別なものと断言できます。
二日間にわたり蓼科の地を縦横無尽に走り回り、その勇姿を写真に収め、八ヶ岳のバックに非日常の景色を切り抜く。
もちろんそこには同じアルファロメオを愛する仲間との語らいの場も忘れてはいません。パーティーは必要以上に過剰な演出は行いません。参加車両の紹介をメインに、初めて会った方でも仲良くなれるような僅かながらのゲームを交え楽しい時間をと考えています。あくまで語ることを大切に。
Alfa Romeoが大好きだからこそAlfa Romeo.Love
このイベントは企業が行う営利目的のイベントではありません。少人数スタッフなので立派なイベントに比べるとホスタビリティーに欠けることも多々あるかもしれません。至らない点もあるかもしれません。しかし、ロメオ好きのスタッフが自分たちにとっても楽しいことは絶対参加者も楽しめるはず、という理念で企画運営を行っています。
第一回目である今回のイベント・ラブロメ。一年に一度、都会の喧騒を忘れ蓼科の地にアルファ村を作って、自分のロメオが一番輝く瞬間を一緒に作り上げていく、そんな想いに賛同いただける方のお越しをお待ちしています。
それが私たちが考えるAlfa Romeo.Love(通称:ラブロメ)です。
ラブロメ世話役 結城信久(ALFA164 & ZAGATO RZ)